11ページの幸福感と切なさと。
この読切はジャンプラ11周年企画である『11ページでサクッと読み切り』という企画にて公開された11ページの読切漫画です。
たった11ページしかないとは思えない読み応えと読後感。
限られたページ数と限られたキャラクターで何かしらのメッセージを読者に残す。
本当に、これぞ読切漫画という一作ですね。
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この作品のタイトルにもなっていますが、
『漫画返せよ』
この一言が主人公と友達"優一郎"の間では『そろそろ飲みでも行くか』という合図なんです。
これが本当に美しくもあり、少し切なくもあるんですよね。
2人でお酒を交わしながら昔話に花を咲かすわけですが、
『優一郎 オレ最近さ』
から始まって主人公が最近の辛い状況を心の中で吐露するんです。
仕事でうまくいかない、
後輩に抜かされた、
理不尽な理由で上司に怒られた。
そういった日々の辛い思いを自分の中で吐露するんです。
そして心の中でこう呟くんですよね、
『色々ある、大人って色々あるよな。』
『なぁ優一郎 お前も色々あるだろう?』

もうね。
これが刺さらない大人はいないんじゃないかな。
色々あるんすよ!!
本当に色々ある。
大人になると本当に色々あるんです。
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大人になると自分を取り囲む環境が変わっていくんです。
それは肩書とか所属もそうですが、何より周りの人間が変わるんです。
高校には高校の、
大学には大学の、
研究室には研究室の、
会社には会社の。
大人になるにつれ場所が変わると自分の周りの人が変わるんです。
そうなると自分のことを見る人も変わるし、
自分を評価する人も変わるんです。
そして時に何が正しいことなのかも変わったりするんですよ。
歳をとるとこういうことが起きる。
そして"その環境における正しいこと"に馴染めなかったり、
"求められていること"ができなかったり、
間違っていると思ったことが間違っていると思われていなかったり。
こうしたことが往々にして起こるんです。
時としてそれは結構しっかり自分のことを苦しめたりする。
それでも、
いや、だからこそ
今作の主人公にとって優一郎のように、
現実のしがらみを忘れて昔のまんま話せる相手が大事なんですよね。

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いやぁぁぁぁぁああああああ。
いやaaaaahhhhhhhhhhhhhっ。
地元に帰りたい!!
地元に帰って友達に会いたい!!!
そして地元の安い居酒屋でお酒を飲みながら昔話をしたい!!!!
それで最後は近くの公園でダラダラと喋りたい!!!!!!
こう思わずにはいられない。
自分の昔を知ってくれている人、
現在のしがらみと関係なく話を聞いてくれる人、
こういった人との縁は大切にしたいなと思わされますね。
そういう作品でした。
なんだか泣きそうです
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